仕様・考察
WithステートメントでWorksheetを参照中に、Name .Cells(1, 1) As .Cells(2, 1)のような記述を実行しようとすると、構文エラーが発生します。原因は不明ですが、Nameの直後に「.」を打つことはできないようです。Name (.Cells(1, 1))とやれば解決します。
Worksheets("○○")でシートを取得したとき困るのが、「.」を入れても入力選択肢が出ないことです。この対処法として「変数にSet」「シートオブジェクト名」がありますが、第3の方法「Worksheet型にキャストする関数を作る」方法を解説します。
Dir関数を使ってサブフォルダの一覧を取得する方法を解説します。これは非推奨な方法で、FileSystemObjectを使った方が簡単なことに注意してください。Dirの場合は相対パスとファイルも検索されてしまい、これをはじくコードが必要になります。
Collection/Dictionary/FileSystemObject/自作クラスを使用するとき、Dim x As X、Set x = New Xと2行で宣言する方法と、Dim x As New X と1行で宣言する方法があります。この違いはNothing時の動きと、Initializeの実行タイミングに現れます。
MkDirステートメントやFileSystemObjectのCreateFolderメソッドは、作りたいフォルダの親フォルダがないとエラーになります。この対策は[\]でSplitしてからのForEach文がストレートですが、再帰関数を使用した方法もあるため紹介します。
Range(Cells,Cells)のシート指定ミスは、「Rangeメソッドは失敗しました:Worksheetオブジェクト」「Rangeメソッドは失敗しました:Globalオブジェクト」「アプリケーション定義またはオブジェクト定義のエラーです。」と3種もエラーがあります。
動的配列において、要素数を設定/変更するときには、ReDimステートメントを使用しますが、実はこのときDimステートメントは省略できます。しかし「変数の宣言を強制」問題と同じデメリットがあるため、動的配列のDimはしっかり書きましょう。
「マージソート」のサンプルコードを掲載します。一気に全部を総当たりをするのではなく、2個に割ってから総当たりをして、そのあと合体(マージ)した方が、総当たりをする空間を小さくできて、結果的に早いという原理のソートです。
クラスモジュールに関する小ネタです。VBAについての意見のなかでよく目にするのが、「コンストラクタ(Class_Initializeプロシージャ)に引数を設定できなくて困る」です。これがどういう意味なのか、どう対処すればよいかを、手短に説明していきます。
VBAにおける隠蔽について考察します。隠蔽とは「2つのPropertyプロシージャによって変数を包み、代入と参照に何らかの制約をつけること」です。VBAにおいて隠蔽はそこまで重要でなく、むしろ隠蔽のないクラスの利便性に着目することが大事です。