和風スパゲティのレシピ

日本語でコーディングするExcelVBA

シート関数・VBA関数

IfステートメントとIIf関数の速度比較

5行かかるIf~Else~EndIfの分岐を1行で済ますIIf関数はとても便利なのですが、若干遅いためそれを検証してみます。結論としては、IIfが条件がTrueでもFalse部分も計算してしまうという遅さがあるが、それを除けば実務上実感できる差は出ません。

"1"+"1"="11"

「+」を文字列に対して使うと連結演算子(&と同じ)になります。足し算の結果がかなり大きな誤った値になったり、セルの表示書式を「文字列」にすると正しく計算されないような不具合が発生した場合は、この仕様を疑ってください。

Time関数とTimer関数の違い

現在時刻を取得するTime関数とTimer関数の違いを解説します。単位(型)と精度が異なります。Time関数がDate型で表示形式や各種関数に利用できるのに対し、Timer関数は1/00秒まで計測できるSingle型のため、実行速度計測などに向いています。

Instr関数とLike演算子の速度比較(文字列を含むか判定)

文字列が文字列を含んでいるかどうかを判定する2つの方法「Instr関数/Like演算子」について、どちらが早いかを検証しました。Like演算子が安定して速かったですが、最終結論は「どちらも十分早いので書きやすい/読みやすい方を使えばよい」です。

マクロの処理時間を計測する-Timer関数の使い方

マクロの処理時間を計測する方法を解説します。現在時刻を約ミリ秒単位で取得するTimer関数を使うと簡単に取得することができます。開始時刻 = Timerと、終了時刻 = Timerをマクロに設置し、終了時刻 - 開始時刻を計算することで取得できます。

Findは遅くて非表示に弱くてユーザー操作の影響を受ける

検索によく用いられるFindメソッドさんですが、実は危なくて遅い地雷メソッドです。非表示セルを見つけられない、ユーザーと設定を共有する、MATCH関数より十数倍レベルで遅い、の三重苦なので、なるべく使わないようにしましょう。

Function名に句読点を使うとシート上で呼べなくなる

Functionプロシージャの名前に句読点を使用すると、ワークシート上でユーザー定義関数として呼び出せなくなります。読点「、」とカンマ「,」、句点「。」とピリオド「.」が自動変換されることが原因のように思えますが定かではありません。

Replace関数とReplaceメソッドの違い

ExcelVBAにおいて文字列を置換する処理に使う、Replace関数とReplaceメソッドの違いを解説します。Replace関数には、「シート関数のREPLACE」と、「VBA関数のReplace」の2つがありますので、ここでは3つのReplaceについて解説します。

WorksheetFunctionの呼び出しを短縮する方法

WorksheetFunctionはとても便利ですが、コードが長いという弱点があります。そこで、WorksheetFunctionオブジェクトをそのまま返すだけの関数をWfやFxなど短い関数名で作っておけば、その関数名だけでWorksheetFunctionを呼び出せます。

掛算を置換するとワイルドカード*と認識される

あいまい検索に使用するワイルドカード「*」と、掛け算に使用する「*」は同じ文字です。よって、掛け算を置換する際に、「*」も含めた置換をすると、*の部分は任意の文字列のため、置換が暴走します。「~*」とすることで、記号をターゲットに置換できます。

セルに数式を入力する - Range.Formula

セルの数式をVBAで入力するための「Formulaプロパティ」の使い方を解説します。Range("D10").Formula = "=SUM(D4:D9)"のように、数式をRangeオブジェクトのFormulaプロパティに代入することで、数式をVBAから入力することができます。

ワークシート関数を使用する-WorksheetFunction

ワークシート関数をVBA上で計算するWorksheetFunctionオブジェクトの使い方を解説します。自分でコードを書くと大変だけど、関数だと1発で書けるというメリットに加え、シート関数は自分で書くより圧倒的に高速です。積極的に使っていきましょう。

VLOOKUP関数を高速化する方法2選

VLOOKUPの高速化手法は、《簡単》データが連続していることを活用した計算スキップ法と、《超高速》ソート済であることを活用した近似一致法の2種類があります。どちらも使いこなせばとても便利ですので、是非習得していってください。

数式を値に固定してついでに#N/Aも消すマクロ

数式を値に固定したあと、#N/Aエラーを消去するマクロを紹介します。何がやりたいかは明らかですね(笑)お忙しい方は、ソースコードをコピーして、使い方例のように実行しちゃえばOKです。コードをしっかり読みたい方は、解説もどうぞ。

セル範囲の数式をコピーする - Range.Formula

セルに入力されたシート関数を、VBAを使って別のセル範囲へコピーする方法を紹介します。D2=B2*C2と入力し、これをD列全体にコピーするには、そもそもコピーする必要もなく一気に「Range("D2:D7").Formula = "=B2*C2"」でOKです。

If~Else~EndIfを1行で書く - IIf関数

便利なのに知名度のイマイチな関数「IIf関数」を紹介します。IIf([条件式], [Trueのときの値], [Falseのときの値])と書きます。IIf関数は初めて見る方でも、()の中身はよく見たことがあると思います。早い話、「シート関数のIF」が、IIf関数です。

VALUE関数とVal関数(とCDbl関数)の違い

VBAの関数「Val関数」と、ワークシート関数「VALUE関数」の違いを解説します。とその前に、実はVALUEとValはほとんど違う関数です。ワークシートのVALUE関数と対応するVBAの関数は、Val関数ではなくCDbl関数ですので、それを念頭に解説をどうぞ。

IsNumeric関数とISNUMBER関数の違い

VBAの関数「IsNumeric」と、ワークシート関数「ISNUMBER」の違いを解説します。両方とも数値かどうかを判定しますが、IsNumericの方が条件が緩く「数値に見ることができる⇒True」、ISNUMBERの方が条件が厳しく「完璧に数値⇒True」という違いがあります。